理論的な思い付き

【授業研究】「アクティブラーニングは手法ではない」「型は必要」‥などの議論にモヤモヤし続けていましたが、思いついたことがあります。

 この数日、「授業者スキル体系化」を基に実践的な研究のことを考えていました。私は空手の訓練と指導を長年続けていたので、技の上達過程をいつも考えます。その視点からの思い付きです。

 「手法」とは要するに「やり方」です。理論的に整備されていると「手段」と使い分けるようです[参照:広辞苑]。授業の方法で言えば、ジグソー法(三宅先生の知識構成型ジグソー法は別かも)、特派員方式、ラウンドテーブル、KP法、ペアワーク‥などだと思います。これらは、いつまでも「そのやり方」で授業を行う、或いは「そのやり方」を授業の中に取り込むものです。

 一方、「型」は人によってかなり意味合いが異なります。私は武道の上達過程で使われる「練習方式」の1つとしてこの用語を使っています。簡単に言えば、「基本」→「型・形(どちらも「カタ」)」→「組手(実戦)」と分けます。この場合の「型」はそのまま組手(実践)に使う「技の形」ではありません。実戦では技の使い方を決めることはできません。状況に応じて変幻自在に技を使います。従って、同じ戦いは2つとありません。

 しかし、この変幻自在の実戦で、虚々実々の駆け引きを繰り返し、正しい間合いで、威力のある技を繰り出すための「練習」は、「型」なのです。やみくもに実戦を繰り返す喧嘩自慢の素人は、正しい練習を積み重ねてきた空手有段者にはかないません。

 私がつくろうとしているのは、授業者の上達を支える練習過程としての「型」です。それはいつまでもその「型」で授業を行うという意味の「手法」ではなく、いずれ自由自在に技を駆使できる(=授業を展開できる、生徒の予想外の反応に対応できる)段階に進むための「練習の1段階」です。

 この記述は私のメモ用です。意味不明の皆さんも多いと思いますがご容赦を。いずれ丁寧に解説する本を出します。

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