漫画のように面白い

 【授業研究】「高校事変Ⅳ(松岡圭祐著/角川文庫)」を読み終えました。何とも荒唐無稽のストーリーなのですが、痛快な小説です。「悪の教典(貴志祐介著/文春文庫)」を思い出させてくれます。移動中の読書には好適でした。

 この作家の作品の多様性には驚きます。昨日(2019/12/25)記事にした「瑕疵借り」がしっとりとした短編集であるのに対して、こちらは派手なアクションシーンが続きます。さらに驚くのは執筆・出版の早さです。シリーズ第1巻の「高校事変」が発売されたのは2019/5/24です。そしてこの「Ⅳ」が発売されたのは2019/11/21です。わずか、半年の間に執筆されていることに驚きます。この期間中に執筆されたと推察できるのは、ストーリーの中にこの時期に報道された事件を下敷きにしていると思われる箇所があるからです。

 更に、ハーバード大学「白熱教室」で話題になった「トロッコ問題」に独自の興味深い解答を示してみたり、場発物の無効化に大胆な技術を提案したりしていることも、私にとっては楽しい部分でした。ほとんどの人はこのあたりに興味はないと思いますが。

 標題に「漫画のように‥」と書きましたが、新年早々から漫画も出るそうです。すごいものです。

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