編集者の方と久々に

【授業研究】何冊か書かせていただいている出版社の編集の方と久々にお会いしてランチしました。話は雑談。昔話や最近のあれこれ、私の来年度以降の話など。

 その中で印象に残ったのが「『だいたい本を書く人というのは、それだけで正常じゃない』と言っている知り合いの編集者がいるんですよ」という話です。

 「1人で書き続ける、黙って書き続ける、そういうことを楽しむ‥という人はあまりいないということなんでしょうね」と続きます。

 うーむ‥ということは私もあまり正常じゃないのね。まあ、そうだろうな。「書くのは孤独でストレスがたまる」とブツブツ言ってはいますが、2~3日部屋に籠って書き続ける時は、起きては書き、食べては書き、飽きると散歩に出かけて喫茶店で書き、疲れると昼間でも寝て起きると書き‥その生活をとても楽しんでいる私もいます。

 子供のころに田舎に住んでいたので両親と妹は時々町に出かけて買い物をしたり映画を観たりして楽しんでいました。ところが私はこれが苦手。そこで大半は志願して留守番をします。そのお駄賃を前日にもらうと近所の本屋で本を一冊買って帰り、翌日は1日本を読み耽っていました。これが楽しくて仕方がない小学生・中学生時代でした。

 そのころから「ヘンな子ども」だったと自覚しています。今の私にとっては本を書くというのはそのころの「ヘンな活動」を、社会的に正当化してもらえる活動になっている気がします。何の成果も出さずに家に籠っていたら「大人の引きこもり」です。でも、本を出していると「執筆活動」と見てくれます。

 あまり正常とは言えない私は、本を書かせてもらうということで、自分のヘンな性質を自分でも受け入れられるようになっているし、周りにも受け入れてもらえているのだなあ‥と、理解できた気がしました。 

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