PCと格闘してわかったこと‥(2)

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【授業研究】動画作成のためのマイク調整や動画の音質調整に1日中掛かりきりです。子どもの頃にラジオや数学に夢中になっていた時のような楽しさを感じています。振り返ってみれば理系だったと思い出しています。

 その後は大学で物理に夢中になり、途中から空手と弁証法に夢中でした。高校教諭になってからは生徒指導(教育相談)と物理授業が楽しい日々でした。その延長線上に注目された「高校物理授業」の大改革がありました。ここまでは「自分の好きなこと」をやっていたという気がしています。不思議なことに最も華々しく見えた、定年退職後に大学教授になり、たくさんの講演をし、本を書き、テレビにも出演していたのに、「自分の好きなこと」をやっていたという実感はあまりありません。

 大学を退職してからの方が徐々に自分の気になること、「好きなこと」に回帰している気がします。好きなことだから1日中、授業改善のことを考え、文章を書き、そのことに関わる動画作成などを何時間やっていてもストレスを感じません。むしろどんどん楽しくなってきています。

 一人きりで自宅に閉じ籠っているのも子どものころからの好きな生活パターンです。ただ、今は閉じ籠っていても遠隔地の多くの人たちと様々な形でつながっています。私が授業改善で考えていること、編み出したことなどに耳を傾けてくれる人がたくさんいます。私の理論に沿ってチャレンジして成果を報告してくれる人もたくさんいます。振り返ると、大学教授の頃に知り合った人にはそういう人がほとんどいなかったような気がします。

 もし、この2~3年の間に死んでいたら「面白くない人生だった」と感じて終わっていたかもしれません。今はそれとはだいぶ違います。来年はもっと良い気がします。70歳になってこんな幸せな挑戦ができるのは幸せなことです。

 「70歳が老化の分かれ道(和田秀樹著/詩想社新書)」が勧める生き方は「仕事をやめない」「運転免許は返納しない」そして「人付き合いを増やす、嫌な人とは付き合わない」‥です。まさに、その通りに生きていることが良いことのようです。

 さて、今日は「新しいマイク」を購入して、新しく依頼された仕事に向けての計画を作成します。土曜日のオンライン講座に向けて、もう1つの動画も作成しなくては‥。今日も楽しい1日になりそうです。「電力需給ひっ迫警報」が初めて出ました。暖房を控えめにしてひと部屋に閉じ籠ろうと思います。