「間違えた!」から雰囲気が変わった。

【授業研究】沖縄でベーシックコースの第1回をアドバンストコースの皆さんに指導してもらいました。その際に、もう1つ学習の仕方の実験をしていました。それは場を見る力を育成することです。ずいぶん以前に作成して、あまり使う機会がなかったワークシートを使って、「グループの状態変化」を観察して記録するという実験です。
 振り返りの中で、こんな発見がありました。
「観察していたグループは問題演習が始まっても、とても硬いままでした」
「しばらくしたら、急激に雰囲気が良くなりました。メンバーの会話が増えました」
「そのきっかけは?」
「1人のメンバーが『あ、間違えた』と言ったことがきっかけでした」
「なるほど。それはどういうことか、みなさんわかりますか?」
「‥‥」
「その人の自己開示がみんなを巻き込んだということですよね」
「あ、新しいリーダーシップの定義によるリーダーシップの発揮ですね」
「そそ。そういうことです」
「なるほど!」
 詳細は「アクティブラーニング入門」第2巻に書くつもりですが、「場を見る」訓練の実験もかなりうまく行ったと思える瞬間でした。