オンライン授業等のサポートはコアチームのチャンス

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【授業改善】GCS9月全体会での各学校のコアチームの活動報告に対して私がコメントしたことを整理して記録しておきます。
[報告1]
「本校では9月からハイブリッド型で授業をすることが増えてきました。
そのハイブリッド型授業というのは、
教室にいる生徒はそのまま授業を受けて、
自宅にいる生徒はZoomやYouTubeで授業を受けるということです。
そのような授業が増えてきました。
 なので、授業改善コアチーム以外の先生たちも
ハイブリッド型授業やオンライン授業をするということが、
自然と増えてきました。
 そこでコアチームのメンバーが中心となって、
そのための機材の設置をするなどの支援をしています。
そのおかげでスムーズにハイブリッド型授業ができているという感じです」

[小林のコメント1]
今の話は大事です。
コアチームの皆さんが「偶然発生してきた仕事」をどう意義付けをして、
本来の目的達成に向かうかということです。
 よくあるのは「授業改善のコアチーム」のやるべきことは
「チームメンバーの授業の質を向上させる」
「公開授業や振り返り会をリードする」
「授業見学週間を設定する」なのだと考えていると、
「機材の設置支援などは目的外の活動だ」
「そんなことは各自でやればよいだろう」
「視聴覚担当部署の仕事だろ」などととらえがちだということです。
 しかし、コアチームがやるべきことは
「授業改善を目的としてリーダーシップを発揮することだ」
ととらえておくと意味づけが変わってきます。
「役職・権限・カリスマ性に関係ないリーダーシップ理論」では
「リーダーシップを発揮する」を
「メンバーを巻き込むこと」と定義しています。
 そのための具体的な行動・スキルを
「モデルになる(率先垂範)」「仲間と助け合う(同僚支援)」
「質問する」「自己開示する」などとしています。
 この視点に立つとハイブリッド型授業をやる必要が出てきたので、
「コアチームのメンバーが積極的にやって見せる(モデルになる)」
「困っている同僚を助ける(仲間と助け合う)」などは
リーダーシップを発揮することになります。
その基礎ができると、
「グループワークってどうやるの?」
「あなたの授業を見せてよ」などの反応が出てきやすくなります。

 私が昔々そういう活動をしていたころはプロジェクターが珍しかったので、
私が授業で使っているのを見に来る人や、
「どうやって使うの?」と質問する人などか多くいました。
そこが契機になって授業改善の輪が広がっていきました。
「モノ」から話し始める方が楽なんです。
そんな話が基になって授業改善につながるものです。
そんなことをヒントにコアチームの活動を広げてください。

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