対話的な学びが主体的な学びを促進する

【授業研究】河合塾教員研修プロクラム「アクティブラーニング型授業〜実践編〜」を札幌校で担当しました。人数が少なめだったので、濃密でした。参加者全員が何回も質問できた研修会は滅多にないと思います。
 最近の私が意識しているのは、「主体的・対話的で深い学び」。これを実践するのは生徒です。では、教師は何をするのかです。どこにどう働きかければ「主体的・対話的で深い学び」を促進できるかです。私の経験上は「対話的な学び」です。ここを促進することで他の2つも比較的容易に促進できると感じています。
 昨日は、そのことの意図的な実験にもなりました。当初のプログラム通りなのですが、導入時には「やんわりとした場づくり」から始めて、短くて簡単な対話形式をメンバーに体験してもらいます。その形式は徐々に制限が大きくなってきます。この部分はストレスを感じた人もいると思います。その後、対話形式は少しずつ、グループやメンバーの自由にできる余地を増やしていきます。このことによって、「課題依存型の主体的学習」が「自己調整型の主体的学習」へと進み始める‥‥はずだと思って進めました。
 観察結果は順調。振り返りの際にざっと聴いてみると「だんだん主体的になっている自分に気づいた」との回答がありました。この対話を促進する形式の中には、メンバー同士が互いに「巻き込み巻き込まれる」ようになる要素も入れ込みます。新しいリーダーシップ理論の適用でもあります。1つ前進できたと感じた1日でした。