保健室への来室者数減少!

【授業研究】秋田の高校で授業見学をして回っている時に保健室の前を通ったので、閃いて中に入りました。大学を卒業したばかりの新任の養護教諭の先生は何事かと目を丸くしています。「この学校の保健室の来室者数の変化はわかりますか?」「いいえ。私は知りませんが、データはありますから、そこから出せると思います」と返事をしながらPCを操作し始めます。このあたりは、さすがに若い人のITリテラシーは高いものです。
 「いえいえ、そんなに急がなくても良いのです。午後の研修会が始まるまでに簡単なデータを出してください。H24,H25,H26の変化で良いです」とお願いして退出しました。午後の研修会に行くと一覧表かプリントして届けられました。数値だけを板書して、研修会の冒頭に先生方に質問します。「この学校のあるデータです。何のデータかわかりますか?」もちろん誰もわかりません。種明かしをします。「保健室の来室者数の変化です。一昨年(H25)からこの学校で授業改善が始まり、去年(H26)に私を呼んでいただき研修会を実施し、1年が終わりました。H24には年間来室者数600人程度が、H25には400人台後半になり、H26には400人前半にまで減少しています。これもAL型授業の効果かもしれません」
 東北の別の高校でAL型授業を組織的に取り組んだことで、保健室の来室者数と不登校者数が減少していたので、この学校ではどうかと尋ねてみたのです。不登校者数のデータはまだわかりませんが、結果が楽しみです。この2種類のデータはどこの学校でも記録しているはずです。組織的に取り組んでいる学校では調べてみると良いと思います。