システム上の問題との格闘

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【授業研究】昨年度から依頼をいただいているA教育センターでの研修会講師を実施するための壁をどう乗り越えるかの模索が続いています。

 すでに何回か対面での研修会に伺ったセンターです。昨年度も対面で実施予定でしたが、コロナ禍で中止。この時、「オンラインでもできますよ」と話をしていました。その3か月ほど後には、別のB教育センター主催の研修会講師はオンラインで行われました。このセンターでも「オンラインは初めて」でしたが、数十名の参加者に対してZoomで実施。午前午後と続く長時間のオンライン研修会でした。このころ私は自治体によってオンライン実施に関しては、通信環境やPCの性能に大きな開きがあることにようやく気付き始めました。

 ありがたいことに昨年のうちにAセンターからは今年度の講師の打診もいただきOKの返事をしました。この時点で「オンラインで実施の方向」でした。年度末になって「オンラインに決定」となり、Zoomで大まかに内容についての打合せをしました。4月になって人事異動により担当の方が替わり、具体的な打ち合わせを始めました。ここで問題が起きました。

 私にとってはもう当たり前になってきた「事前視聴用動画」をYouTubeで見てもらおうとしたところ、「学校のPCで見ることができるかどうか不明」との返事。いくつかの学校で確認してもらったところ視聴できないことがわかりました。では、大容量のデータを送信できるサービスを使ってみようと実験すると、これもその自治体では使えません。かなり焦ります。

 実施まであと1ヶ月程度になってきたので別の方法を考えました。思いついたのは動画を記録したDVDを郵送することでした。「昔やっていた方法」です。しかし、先生たちの現場のPCにはDVDプレイヤーはついていなかったような気がします。それなら、USBメモリーか‥。調べると低容量のUSBメモリーは比較的安く買えます。こんなことを調べてメールしました。

 すると日曜日にも関わらず、すぐに返信がありました。それによると受講者と共に様々なチャレンジを続けてくださっていたようです。現場の通信方法などの設定を変えるとTouTubeを視聴できることがわかった。その方法を他の受講者の学校でも実験中とのこと。あと数日で結果がわかるという段階でした。

 結果はどうなるかわかりませんが、「事前視聴用動画を使いたい」というのは私の我儘です。「使えません。他の方法でやってください」と言われればそれまでなのですが、色々と調査・実験を続けてくれていることに感謝感謝です。

 空手の世界でも、生徒指導でも授業改善でも、その他様々な場所で、私は「ユニークな発想」を思いついてはチャレンジしてきました。その思い付きはしばしば拒絶されました。私が提案した時には拒絶した組織が、あとになるとその方法をまるで自分たちの発想であるかのように自画自賛して実施しているケースもあります。世の中はそんなものだろうと思っています。

 今回のように私のユニークな発想を実現するためにサポートしてくれる組織や個人もあります。これまでにもそうやって支えてくれた人たちのおかげで成果をあげてきたことを改めて思い出しました。そんな人たちに支えてもらいながら私は活動できています。「捨ている神あれば拾う神あり」です。わかってもらえる人の支援を大切にしながら、これからも研究・実践していこうと思います。

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