コロナ禍に負けない挑戦

【授業研究】緊急事態宣言が出ても感染者数も死者数も増加していきます。今月予定していた対面研修会が次々にオンラインに変更です。その中で昨年の最初の緊急事態宣言が出た時とは異なる2つのことを感じています。第1は「中止にならない」こと、第2は「前向きな挑戦と工夫」が展開することです。 

 第1の「中止にならない」について述べます。去年は軒並み「中止します」の連絡ばかりでした。日程の変更や形式変更の話などまったくなく「中止」の連絡だけしかない電話やメールが続きました。中には「半年先まですべて中止です」などの話もありました。

 今回は「中止の連絡は1つもない」のです。この変化はとても大きいことです。「どうしましょうか?」という打診もありません。すべての連絡は「オンラインに変更します」から始まります。それらの現場は、オンライン研修会に慣れているのかというとそうでもありません。今月に入ってから連絡のあった数件はすべて「はじめてのオンライン研修会」への挑戦です。

 その背景は私がオンライン研修会を何回も実践していることを現場の皆さんが知っているからのようです。以前の研修会の時にオンライン授業の手ほどきをしたり、オンライン研修会の話をしたりしてきたこともありますし、雑誌に書いたこともブログで紹介したこともあります。中には「あのブログに書いてあった方式でやりたい」というリクエストもあります。こんなリクエストは私にとってはとてもうれしいことです。

 第2は「前向きな挑戦と工夫」です。「オンライン研修会」は共通していても、その形式は現場ごとに異なります。全体研修会、授業見学のあとの全体研修会、個別の授業見学後のアドバイス、個別相談会‥等々。更に学校ごとに使える機材や通信環境も違うのです。

 全体研修会にしても、会議室等に全員が集まって私はスクリーンに登場してやりとりをする形式もあれば、全員が自分のPCで参加するという場合もあります。それぞれの場合に機材の接続の仕方も変えなくてはなりません。そこに現場の皆さんが色々な工夫をしてくれます。

 とくにバリエーションが多いのは「授業見学」の方法です。私が誰かの授業を見学してアドバイスをすることも対面と同様にオンラインでできるようになりました。とは言え、教室に配置する機材がPCなのかタブレットなのかなどによっても使い方が同じではありません。通信環境によっても機械に詳しい人がいるかどうかによっても違ってきます。時には何回もオンラインで練習をすることもあります。

 このような2つの変化の両方を通じて何度も出てくる言葉が以下です。
「この挑戦が成功すると私たちに新しい力がつきます」
「学校としての良いチャレンジになります」
「皆さんのリテラシーがワンランクあがります」

 昨年のなんでも「やめる」決断が続いていた時と大きく違うのは「やってみる」ことが続くことです。その新しい体験を皆さんが「プラスになる」ととらえていることが素晴らしいと思います。その熱意に応える研修会の内容を整えていこうと思います。

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