学校の二極化(2)

【授業研究】昨日(2020/10/26)の続きです。「学校の二極化」の事例、2つ目です。私立B小学校の事例です。私は数年間この学校に関わっていますが、昨年度から密に関わり組織的な授業改善を進めて成果を上げてきています。

 先日、朝から夕方まで多くの先生たちの授業を見てアドバイスして研修会講師を務めました。その中には新卒初任の先生たちもいました。その一部の先生たちが「とてもうまい」のに驚きました。それはタブレットを持たせた授業でした。この小学校では数十台の貸し出し用タブレット保有して子どもたちに授業中に貸し出します。

 その日の授業では主にロイロノートを用いた授業でした。子どもたちは自分の意見を書いて提出し、友だちの意見を見て書き直していきます。或いは、その意見を発表します。これらのことを1,2,3年生が楽々とこなします。その指導をしている初任者たちが実にうまいということです。

 聞けば彼らもB小学校がデジタル黒板とデジタル教科書を整備していることを調べて、そういう授業をやりたいと応募してきたとのことです。この種の授業を計画すると説明もうまくなります。なぜか。元々、子どもたちの活動時間が何回も組み込まれますから、先生の説明時間は5~10分間に限定されてしまいます。初任者にとっては40~50分間の説明・講義をするのは困難ですが、短時間説明なら少し練習すればマスターしてしまいます。

 つまり設備が整った学校には意欲と能力の高い新任教員が押し寄せ、短時間説明の授業から始めるので説明スキルもどんどんうまくなり、授業の質も上がるということです。この傾向が数年続けば校内全体の授業力は飛躍的に向上しそうです。「学校二極化」はすでにかなり進行していると思われます。[この項続く]

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