【授業研究】溝上慎一著「アクティブラーニングと教授学習パラダイムの転換」(東信堂)を読んでいます。最も重要なのは定義が新しくなったことです。私も今後はこの定義に沿って言葉を使い分けていきたいと思います。
まず、「アクティブラーニング」の定義は以下です。「一方的な知識伝達型講義を聴くという(受動的)学習を乗り越える意味でのあらゆる能動的な学習のこと。能動的な学習には、書く・話す・発表するなどの活動への関与と、そこで生じる認知プロセスの外化を伴う」
一方、「アクティブラーニング型授業」は「アクティブラーニングを取り入れた授業」ということになります。
例えば、私の高校物理の構造でいえば、「(1)説明」→「(2)問題演習(ピアラーニング)」→「(3)振り返り」と進みますが、(1)はほぼ「一方的な知識伝達型講義」です。(2)と(3)は生徒がアクティブラーニングを行っています。この全体を取り上げて、この授業はアクティブラーニングを取り入れた授業なので、「アクティブラーニング型授業(AL型授業)」と言えます。