「『子供をバカにしない大人』が響きました」

【授業研究】沖縄でのワークショップでいただいたリフレクションカードを読み返しています。この感想は思わず話したことを受け止めてもらえたものでした。
 質疑応答の中で、「私たち大人が子供にしたことは子供には大きな影響を与えるのですよ」というような話をしていました。そのとき、ふと思い出して次のような話をしました。
 私は小学校の1年生の時の強烈な記憶があります。たぶん学校帰りの田舎道での出来事でした。子供の時のことですから当たり前ですが、大きな大人を見上げて対峙していた記憶があります。そして、その大人の男性は私を見下ろしながら「子供のくせに生意気なこと言うんじゃない!」とこわい顔をしていました。そのとき、私はものすごい怒りを感じていたことを覚えています。何があったのか、そのあとどうなったのかの記憶はありません。ただ、「馬鹿にされたこと」が悔しくて仕方がなくて、その記憶は何年も残っています。今もうっすらと残っているのですから、55年くらい残っていることになります。
 それが、「自分が大人になったら、子供をバカにしない大人になろう」という決意のもとでした。高校生に対してだけでなく、中学生も小学生も幼稚園の子供に対しているときも私にはこのブレーキがかかります。このことを普段はほとんど意識していませんし、人に話すこともあまりありません。偶々、ワークショップの中で思い出して語りました。そのことをしっかりと受け止めてもらえたリフレクションカードはとてもうれしいものです。