某高校連続研修会終了

 6月以来、10月、11月、12月と連続して授業改善をテーマとした研修会を続けてきたC高校での最終回でした。内容は事前にとっておいたアンケートに基づいて分析結果を解説し、質問に回答し、今後の展望などについて講義しました。
 AL型授業の取り組み度合いをとったところ、驚くような結果でした。質問したのは、以下の4つの期間に分けてAL型授業の実施度合いについてです。「6月以前」「6月以降」「10月以降」「11月以降」。実施度合いは「ほとんどやらない」「おまりやらない」「少しやる」「頻繁にやっている」の4段階で尋ねました。
 「6月以前」では「ほとんどやらない」は約70%でした。まあ、これはこんなものかな、という感じです。それが「6月以降」=28%、「10月以降」=9%、「11月以降」=7.5% と急激に減少しています。つまり、この高校では「少しでもやった」というひとが90%以上だと言うことです。
 また「頻繁にやっている」人は、、「6月以前」=2.1%、「6月以降」=9.5%、「10月以降」=15.1%、「11月以降」=21.5% と増加していきます。現在では5人に1人が「頻繁にAL型授業を実践している」ということになります。アンケートの自由記述を見ると、
「以前はやってはいけない雰囲気だった、グループワークや生徒のおしゃべりが当たり前になった」
「振り返り会で意見の衝突がないので、次もやる気になれた」
「生徒も先生も成長できる授業だと思う。もっともっと進めていきたい」
などの肯定的で積極的な記述が大半でした。
 この成功の理由は、「校長の強いリーダーシップ」「ベテランも若手も一緒にコアチームが結成できた」などの現場の先生達の意欲と努力です。私が貢献できたことは、「授業改善」と「組織開発」を両輪として同時に進めることを提言し、そのための様々な手法を提供したことです。私にとっては、仮説が立証された気持ちです。このままでも、この高校はかなり自律的に進んでいくことと思います。今後の発展が楽しみです。