量質転化の結節点を迎えた?

【授業研究】研修会講師の連続のため、このところ書いたり考えたりし続けています。そのおかげで、今までぼんやりしていたことが、かなり論理的に明確になってきます。アタマが冴えてきたなあ…という感じです。
 昔、弁証法を学んでいた時のことを思い出します。私が学んでいたのは主にマルクスの唯物弁証法でした。この骨格は3つの法則であらわされます。それが「対立物の相互浸透の法則」「量質転化の法則」「否定の否定の法則」です。
 この2番目の、「量質転化の法則」は同じ質のことを繰り返し積み重ねていくと、ある時に違う質に変わるというものです。「ちりも積もれば山となる」がそのイメージです。空手の技の上達過程をとらえて、技が身につくというのは「量質転化」が起きることだと教えてもらいました。
 退職後の私は教員時代と違って、毎日の雑務に追われることなく、「授業改善」の大テーマに沿って考え続けていられます。このことがアタマの働きを良くして、質的な変化を引き起こしたのかなと思っています。このような環境を与えてもらった多くの人たちに感謝します。この成果を研修会に参加されるみなさんに「お返し」していこうと思います。