大学院の授業は最高の研究の場!

【授業研究】何度も書いていますが大学院での授業「アクティブラーニング特論」は大学院生のみなさんと私にとって、最高の研究の場になっています。特に最近は「模擬授業」と「振り返り」の繰り返しですが、この「振り返り」をどう進めるのかが、手探りです。私が院生の皆さんに提示する「問い」は毎回変化しています。院生の皆さんは、それを嫌がることもなく、むしろ積極的に参加し、リフレクションカードを書いてくれます。これがよい研究過程になっています。
 昨日は2つのことがはっきりしました。1つは「再現」です。生徒役として授業を受けて、教員の立場に戻ったときに、良い点を「自分の授業でも再現させよう」という視点です。そのためには「何が起きたか」「なぜ起きたのか」と問うことが大事です。更に、それを引き起こした要因を探すことが必要になります。
 その要素もだいぶわかってきました。「再現」の視点から大切なのは「教師がやっていること」です。その要素は「1授業の仕組み(構成)」「2授業の仕掛け(道具)」「3教師の介入(働きかけ)」「4振り返り(学習・成長の構造)」です。逆に言えば、この要素のどこかを持ち帰ることが「良い授業再現のヒント」になるということです。人格主義、精神主義から脱却する一歩です。
 2つ目は「ルール設定の大事さ」です。「模擬授業」の参加者ですら「暗黙のルール」に縛られていることが繰り返し明らかになります。これを乗り越えるには「ルールの明示(提示)」が不可欠です。特に「AL型授業」の場合は「学習者の自由度を拡大し、能動的な活動に安心して意欲的に取り組めるようにするためのルール設定」が必要です。
院生の皆さん、感謝感謝です。