「対立物の相互浸透」を読み違えていた?

【授業研究】いずれ弁証法について書こうと思っています。ある研修会向けの講義動画に少し入れようとしました。
 唯物論弁証法とは「 自然・社会・精神をつらぬく世界全体の一般的な 連関・運動・発展の法則についての科学」です。その中に次の3つの法則があります。
「対立物の相互浸透」
「量質転化の法則」
否定の否定の法則」。

このうちの「対立物の相互浸透の法則」は以下の内容です。
「両者のおのおのが直接に他のものである、 というだけでもなく、 
他のものを媒介するというだけでも ない。
むしろ両者のおのおのは、みずからを完成することにより
他のものを創造し、みずからを他のものとして創造する」(カール・マルクス)  
弁証法はどういう科学か (三浦つとむ著/講談社現代新書)」 (p.70)

その具体例としてしばしば「教師と生徒」が取り上げられます。
改めて読み直してみると
「(教師が)みずからを完成させることにより他のもの(生徒)を創造し…」
と理解できます。

前段は関係性について述べてあり、
後段は変化・発展のプロセスについて述べています。
素直に読めば
「教師は自分自身を〈新しい概念の教師として完成することにより〉」、
「生徒(他のもの)を
 〈「主体的・対話的で深い学び」を実現する新しい概念の生徒として〉
 創造し‥」という意味です。

私たちはついつい教師としては「生徒を何とかする、変化させる」ことを意識します。
しかし、そうではないと読み取ることができます。
技(スキル)論の立場に立つとそのことは一層顕著です。
理論的な理解が一歩進みました。弁証法は私にとっての導きの糸です。

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