「先生、退職されたあとですみませんが、相談に乗ってください」

【雑感】去年の春に卒業したJ君から電話がありました。3年生の時に私が担任でした。J君は大学2年生。卒業後は何のやりとりもありませんでした。私とはfacebookでつながっているので、私が退職していることも、その後何をしているかも、J君は概ね知っています。
 そんなJ君から電話で相談というのは、元担任としてはうれしいことです。それは私の「担任観、教師観」にも関わることです。私は関わった生徒のみなさんがいつまでも意識し続ける「担任・教師」になりたくないと思っています。もし、「小林先生のことを毎日考えて生活していました」なんて言われたら、「私の教育(指導)の大失敗」と感じるかも知れません。
 私の理想は「卒業したら忘れられる担任(教師)」なのです。生徒が「自分の力で成長し、卒業した」と思うくらいでちょうど良いと思っています。で、何か困ったときに相談してみようと思う「候補の一人」として思い出してもらえたら、これは最高だと思っています。J君からの電話はそんな私をちょっといい気分にしてくれました。