恐ろしい学校事件

【授業研究】334ページの文庫本を1日で読んでしまいました。それほどの迫力。しかも、ノンフィクション。人格障害と思われる母親から学校が攻撃される。攻撃にさらされるのは、担任、部顧問、生徒指導主任、校長、県教委‥これは恐ろしい現実です。

 私も生徒指導主任や相談係や担任として、対応が難しい生徒や親たちとの問題や事件に直面してきました。その都度、カウンセラー、精神科医、警察、弁護士、人権委員会児童相談所、保健所等々と関係をつくりながら対応してきました。「死にたい」という生徒、「死んでやる!」と騒ぐ生徒‥似ているようでも、対応は全く異なります。単なる不登校と思われたケースの背景にDVが存在することを突き止めて、解決につなげたこともあります。少しは修羅場に強いつもりでいました。

 この本を読みながら、この現場の学校の教員の1人のような気持ちになっていました。「私ならどうする‥?」「ここはどう分析する?‥」‥このケースに私は太刀打ちできない‥と、ぞっとしました。ここに遭遇した学校関係者の皆さんに対して、何と声をかければよいのか‥語るべき言葉が見つかりません。でも、ここに登場した多くの先生たちはまだ現職です。教師の誰もが明日にでも直面するかもしれない問題です。しかし、忘れられかけています。私自身覚えていない事件でした。

 せめてこのルポルタージュが読み継がれることを祈ります。

アマゾンはこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/4101311838/ref=pd_sim_14_1/

f:id:a2011:20190625225055p:plain