「質問だけ」というルールが「批判的意見」いうブレーキになりました。

【雑感】京都での「アクションラーニング体験会」でのひと言です。「質問会議」とも言われる「マーコード方式のアクションラーニング・セッション」では「質問中心」を徹底します。「発言は質問だけです」「質問されたら質問されたことだけに答えて下さい」「意見を言いたくなっても質問に形に変えてください」とコーチは「しつこく」言います。
 このため、普通は振り返りの際に「質問だけ言うのは窮屈だった」「質問を考えるのに疲れた」などといささかネガティブな振り返りが表出されがちです。冒頭の発言はそうではなかったのです。Gさんは概ね次のように話しました。
 「あの場面で、私はHさんの発言を聞いたとたんに『なあんだ、そんなことなのか!』と言いたくなりました。でも《質問だけ》のルールを意識していたので、『このまま言っちゃダメだ。質問にするにはどうすればいいんだ?』と考えているうちに発言できなくなりました。もし、心に浮かんだまま発言していたら、とってもひどい発言をしていた気がします。つまりこのルールは、人を傷つけるような発言に《ブレーキ》をかけてくれたのです」
 振り返ってみると私もそうでした。いつも、「どう質問しようか」と考え続けています。そのことが、心に生じた様々な感情をストレートに表現することにブレーキをかけます。質問会議のルールを新たな観点で意識させてもらえた発言でした。