【授業研究】以前に伺った島根県浜田教育センターの研修会に参加されていた先生からメールで相談を受けました。
「中学校の教師です。1年生3名の担任をしながら数学を担当しています。1年生では、3人が一緒に一問一問解いていこうというスタイルでグループワークを進めていますが、2年生では、それぞれが問題を解き、答えを見て解決し、と個人作業になっています。「解答を見ればわかるから、何と言ったらいいのかわかりません。」と、あまり会話がありません。それでも、3人とも内容は分かっているようです。こんな場合はどうしたらよいのでしょうか?」
これはとてもメールでは回答しきれそうにないので、メールで一般的な留意事項をお伝えして、具体的な現場の様子を聞いたうえでアドバイスするために電話でやり取りすることにしました。メールでは次のように伝えました。
> 一般的には話し合いが活性化しない理由は以下です。
> 1 生徒にとっての安全安心が保証されていない。
> 2 問題数が多すぎて話し合う余裕がない。
> 3 問題が易しすぎるために質問する必要がない。
> 4 生徒たちの基礎的コミュニケーション・スキルが低い。
> これらに対応する改善策を立てればよいのですが、
> 少人数の場合は以下のテクニックが役に立ちます。
> 5 授業者が「生徒役」と「先生役(ファシリテーター)」の二役をする。
電話の内容をここに書くのは無理ですが、主な原因は2と3でした。5のアドバイスもとても喜んでくれました。こういう風に質問を契機に、問題や解決策を考えるのは私にとってはとても楽しいことです。
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