「体験」→「振り返り」→「気づき」を得られる模擬授業体験

【模擬授業体験2】昨日は大学院の授業の中での模擬授業体験をとりあげました。ここで大切なことは「困っている生徒に先生が教えることは様々な問題を引き起こすことがある」ということは、私が講義・説明しているわけではないといことです。
  院生の質問を私が院生全体に投げかけると、各自が、自分たちが今経験したこと感じたことを振り返ります。すると「プレッシャーだなあ」「ずるいって感じるなあ」などと感じると言うことに「気づく」のです。それらを共有していくうちに、彼らの中に「抽象化・一般化・論理化」が生じます。「困っている生徒に教えることは問題が生じることがあるんだなあ」と理解するということです。
 これらは「先生」である私が「教えたこと」ではなく、院生のみなさんが自ら、自分たちで発見したことなのです。ここにコルブの「経験学習サイクル」のすごさがあります。人工的につくられた「模擬授業」ですが、その中で現実そのものと言っても良い体験と学習を実現することができるのです。