困っている生徒に教えに行くことは逆効果?!

【模擬授業体験1】大学院の授業で「高校物理授業体験」をしました。振り返りの中で「できなくて困っている生徒にはどう対応すればいいのですか?」という質問が出ました。〈どうすればいいと思いますか?〉と私は全体に質問します。(この誰かの質問を場全体に投げかけるというテクニックはかなり有効です。お試し下さい)
  すると「理科は苦手」と言い、何度も周囲の人に教えてもらっていたF君が発言します。「先生が教えてくれるとイヤだなあ〜」「プレッシャーだよ。わからなくてはいけないから」「それに恥ずかしいなあ。自分だけわからないのが」
 〈逆にF君に先生が教え続けていたら他の人はどう感じますか?〉と私は全体に質問します。「やきもちやいちゃう」「先生をとられた、と感じると思う」「そうそう、ずるいって感じ」「見捨てられたって感じるかも」などの感想が出てきます。
 困っている生徒に教えるのは先生の当然の役割、と多くの先生たちは感じています。或いはそうしているときこそ、教師のやりがいを感じているかもしれません。しかし、どうもそうとは言い切れないようです。