「先生は教えてくれない」??

【授業研究】研修会の際に参加者にか書いてもらうリフレクションカードは次の質問を並べています。コルブの「経験学習モデル」に基づいた質問です。

1 どんな気づきや学びがありましたか?

 (1)授業改善について「気づいたこと」「理解できたこと」は何ですか?

 (2)先の「気づき」「理解」を基にこれからあなたが実践したいことは何ですか?

2 全体を通しての感想や質問、小林進め方についての気づきや感想、

 要望などがあれば書いてください。

3 みなさんの現場ではどんなことが起きていますか?

 困っていることを教えてください。

 

 今回は「3」に書いてあったコメントです。[引用開始]

・アクティブラーニングに対して「先生は教えてくれない」

 との声が生徒から出ている。

・ただのグループワークが多い。[引用終了]

 

 この種の生徒からの不満の声が上がっていることは現場からも聞いていますし、理論的にもうなずけます。対応策は簡単ではありません。「授業改善の必要性を歴史的・社会学的視点から説明する」「対話的な学び=グループワークの方が成果が上がることを体感できるワークを行う」「適切な課題の選定と制限時間設定をする」「対話の質を上げるスキルを教える」「活動中の振り返りと気づきを促進する(質問で介入する)」「活動後の振り返りを促進する(リフレクションカードを書かせる)」‥

 私はこれらが思いつきますが、その1つ1つを説明するだけでもかなりの時間を要します。逆に言えば、それらをほとんど意識しないでやっているから「ただのグループワーク」になってしまうのだと思います。

 「アクティブラーニング」=「先生が教えてくれない授業」という評判が拡散し定着しないことを祈りたい気分です。

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