オンラインで全校生徒参加の講演会

【授業研究】鹿児島行きが中止になったので、色々な予定をオンラインに切り替えて実施しています。昨日は苫野一徳先生(熊本大学)をお招きしての教育講演会。当初予定は苫野先生も私も鹿児島修学館中学高校の会場に行き生徒たちの前で話をし、生徒たちとの直接の対話をする予定でした。

 それができなくなったので苫野先生も私もオンラインで参加し、生徒たちも各クラス(中高合わせて12クラス)から参加しました。全員をZoomでつなぎました。保護者の個人参加や教員の参加もあるのでZoomの参加数は約40です。前半は苫野先生の講演のあと、小林が少し質問して話を広げます。

 休憩ののち後半は1時間余りの質疑応答としました。ここで困ったのがどうやって質問をとるかでした。各教室には「質問カード(A4)」が置いてあり、生徒はこのワークシートに質問を書いて担任に提出します。

 当初案は「担任がZoomのチャットルームに打ち込む」でしたが、これは担任の先生の負担が大きいし、多くの質問を概観するのも困難な気がします。直前になって浮上してきた問題でした。

 そこで提案したのは「ジャムボード(Google jamboard)※」です。私も最近知ったツールなのですがオンラインホワイトボードとしてはZoomのホワイトボードよりも使いやすいと感じていました。これを使うことにしました。

 方法は以下です。①事前にこのイベント用のホワイトボードを設定し参加者にURLを送る。➁生徒が手書きで提出したワークシートを撮影し画像データに変換する。➂担任が画像をジャムボードにアップする。これだけです。

 苫野先生も私もジャムボードURLを共有していますからそれぞれで質問を眺めながら私はどれに回答してもらうかの候補を探します。苫野先生も回答したい質問を独自に探します。回答する際は苫野先生がZoomで画面共有しながら質問を全員に見せながら話をします。

 全体で50枚近くの質問が提出されましたが、提出も閲覧もスムーズに進めることができました。下の画像は講演会中の私のPC画面です。左側にZoomを表示し、右側にジャムボードを表示しています。見えているのはジャムボードの1ページ。全体で15ページを使いました。1ページに3~4枚のカードが貼り付けられています。

 対面型のパネルディスカッションでもこの方法は使えそうです。パネラーもフロアの参加者も自分の端末で全ての質問を自由に閲覧することができます。特定の質問について話題にするときも「何ページの質問」と指定すれば全員がこれを手元で読むことができます。

 オンラインで工夫することが対面でのやり方もブラッシュアップしていきます。オンライン授業・研修会の工夫をしながら感じていたことが、ここでも現象してきます。今日も午前中はオンラインセミナーの講師ですが、使ってみようかなと考えています。

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(※)https://gsuite.google.co.jp/intl/ja/products/jamboard/