話だけの研修よりワークショップが入ると頭にはいるし、ねむくならない。

【研修会の感想から】私の研修会形式に関するこのコメントは昔のことを想い出させてくれました。初めての大人相手の研修会講師は20年前。90分間のワンウェイの講義で「居眠り続出」。そう、当時の私の物理の授業と同じでした。
 それ以来、「物理授業」でも「研修会講師」でも私にとっては「居眠り防止」は長年の課題となりました。生徒に対しては怒鳴ったり、チョークを投げたりしたこともありましたが、まさか、大人相手にそんなことはできません。
 冒頭のコメントには続きがあります。「話だけの研修よりワークショップが入ると頭にはいるし、ねむくならない。大人に限らず、毎日6〜8時間も机に向かう生徒はなおさらだ」
  要するに「大人だって眠いのだから、生徒だって眠いのは当然だ」ということです。逆に言えば「大人を眠らせない方法は、生徒を眠らせない方法のヒントになる」と私は思いました。マルクスの「人間の解剖は猿の解剖のための一つの鍵である」の名言も大きな励みになりました。「子供だまし」の解決ではなく、「大人に通用する」解決策でなくてはならないととらえていました。