「質問ってむずかしいですね。口がまわらないです(汗)」

【教育実習の体験2/4】プレゼンの練習はスムーズだった教育実習生がファシリテーション段階のトレーニングに入ったとたんに悲鳴をあげ始めました。当然といえば当然なのですが。これが、上達のための練習方法を発展させました。
  私のファシリテーション(介入)の仕方は臨機応変で変幻自在です。しかし、原則は3つです。第1原則は3つの介入方法です。具体的には「質問中心」、「態度目標に沿った介入」、「指示(情報提供)」です。「指示(情報提供)」とは「確認テスト始めるから資料をしまってね」「リフレクションカードを提出してください」などのことです。第2原則は介入対象の分類です。「全体への介入」「グループ(部分)への介入」「個人への介入」と分けています。
  第3原則は「定例介入」と「定例外介入」をすることです。「定例介入」はタイミングや対象等が決まっていて、従って、同じセリフを繰り返すことになる介入です。「定例外介入」はそれらが決まらない、全く臨機応変に行われる介入を指します。
  初心者には、まず「定例介入」のうち「全体への介入」と「グループへの介入」だけをやらせました。セリフも決めました。例えば「確認テストまで15分ですが順調に進んでいますか?」「チームで協力するというルールは守られていますか?」「質問したり、説明したり、はできていますか?」という具合です。
  この時の実習生の発言が冒頭のセリフでした。言い慣れない文は「口が回らない」のです。彼は英会話の練習のように「…順調に進んでいますか?」と繰り返して声に出していました。これはほとんどの人に必要な練習になります。