「この授業ができるようになる期間は?」「2週間です」「?!」

【教育実習の体験1/4】ある研修会で受けた質問に対する私の回答です。これは教育実習生と取り組んだ実践です。一昨年度、私の授業を受けた一期生が大学物理科の4年生として教育実習に来ました。そのときに2週間で彼はほぼ私の授業を実施できたのです。
  まず、トレーニングを2つに分けました。前半の「15分間のプレゼンテーション」と後半の「演習と振り返り」です。技術(スキル)的には前半はワンウェイに近いティーチングスキルが中心です。後半は生徒主体の活動なのでファシリテーションスキルが中心です。
  1〜2時間の見学の後、実習生には前半だけを担当してもらいました。これはとても簡単でした。私のパワポのスライドを使って前もって練習できるからです。スピーチ原稿をつくり、ストップウォッチで計りながら、放課後練習してもらいました。今の学生さんはパワポに習熟しているのでかなりスムーズでした。
  これが65分間のプレゼン練習だったらとても大変だっただろうと思います。指導する私の方も65分間を何度も見るのは大変です。でも、15分間は簡単です。私が通して練習を見たのはたぶん3回くらいだったと思います。短時間のプレゼンはスキル伝達のためにもとても良いと言うことです。また、この時の判断基準は「声の大きさ」「話す早さ」「姿勢」「視線」などですが、これらについてはワンウェイの授業の中でほとんどの人たちが了解できる基準が浸透していると思います。私が付け加えたのは「不必要に大きな声や威圧的に話さないこと」「黒板(ホワイトボード)の前に貼り付かないで、生徒の席の脇や席の間から説明した方がいい(レーザーポインター付きリモコンを使用しています)」「なるべく笑顔で」くらいでした。