埼玉県で研修会が始まるまで1

 昨日書いた「埼玉県でもアクティブラーニング研修会」のいきさつを少し書いておきます。この研究会の主催は埼玉県高等学校教育相談研究会〈略称=高相研〉です。「教育相談」や「カウンセリング」を中心に学習をしている団体です。県内を東西南北の4支部に分け、各支部に15名の理事がいます。私は以前のこの研究会の全県の事務局長を務めていました。事務局長を退き、越ヶ谷高校に転勤し、新しい授業に挑戦し始めたのはほぼ同じ時期でした。
 その挑戦を始めて悪戦苦闘している6年前に、理事の人たちに「これからは授業改善に高相研として力を入れるべき」と話しました。しかし、あまり反応がありませんでした。これは私にとってはかなりがっかりすることでした。越ヶ谷高校のシステム上、出張しにくかったのもあり、高相研とは疎遠になっていました。
 今年3月、次年度の理事を確定するための会議が招集されました。私は定年直前でもあるので理事を降りるつもりでした。それを事前に長年の中まであるAさんに話しました。すると強く反対されました。「でも、今私が力を注いでいることと、高相研が向かっている方向とは違うと思うよ」「なぜ、そう言えるの?」「6年前にみんなの反応はさめていたからね」「うーん、それがどんな意味だったのかはわからないけど、今は違うと思うよ」「そうかな?」「確かめてみたらどう?」「そうだね。それで反応が悪ければ理事をおろさせてね」「まあ、しかたないけど…」
 で、3月の東部支部理事会で15分間時間をいただき、私がやっていることを説明することになりました。当日、私はたくさんの資料を持参して、機関銃のような早さで授業改善に取り組んできた経過を話しました。(続く)