子どもと大人の共通点は・・

 「向上心について〜人間の大きくなりたいいう欲望〜」(ベルナール・スティグレール著/新評論社)の中で一番心に残った一節です。

 子どもと大人の共通点は(といってもここでの大人とは、大人と呼ぶにふさわしい人のことですけど)、いつでも上を目指し、何かを学ぼうとすることだとしたら、では子どもと大人の違いは何でしょうか。
 一番大きな違いは、子どもは1人では高いところを目指せないということです。大人が子どもを高めて、つまり育て上げることで、子どもはいつか自分の力で上に行けるようになる、つまり大人になるのです。
 大人になったら、自分を高めていくためにもう他人の力を必要としなくなります。それが自立したということ、自分1人で何とかやっていけるということなのです。(中略)
 大人というのは他の人たちと共に働き、協力することを学んだ人のことです。そして自分自身を自分で高めて行くことができる人のことです。(引用ここまで)


 「学習する組織」には「学習する個人」が必要です。それは「1人で学習できる人」=「大人」が必要だと言うことなのですね。大人は「学習者としてのモデル」であるべきなのですね〜。