「アクティブラーニング」のメリット

 私はこれまで自分の授業を何と表現して良いか悩んでいました。私が何も言わないでいると「学び合い」「協同学習」などと呼ぶ人もいました。しかし、私はそれらの授業とは様々な点で違っていたので、そう言われることには抵抗がありました。そんな中で、「アクティブラーニング」が「能動的学習」として広がり始めたのはうれしいことです。

 アメリカの大学で数年前から使われ始めた「アクティブラーニング」の定義は「100%ワンウェイの授業ではない授業」ということのようです。特定の形式を指すものでもなく、極端にことを言えば、大半がワンウェイで話していても、途中1分間ペアワークをやったとしても「アクティブラーニングだということです。
 このことは「アクティブラーニング」を始める上での敷居がだいぶ低くなりました。他の方式のように色々な意味での形式を全部整えてから実施するのはたいへんです。また、形式が定まっていないから、先生たちは「自分の力量」「児童・生徒の実力や環境」「先生と生徒の関係性」の関連を考えてどのようにもアレンジできると言うことです。クリエイティブな力も鍛えられると思います。
 大切なのは「生徒」です。理論書通りの授業をつくりあげて、その大学の先生などに評価されることよりも、「自分の目の前の生徒(だけ)のため」の授業を作り上げることの方が私は大切だと思っています。
 休日出勤の同僚と食事をしながら語り合った内容です。