少し新しい視点

【授業研究】ビジネスの人しかいない研修会に参加しています。集合研修とオンライン研修を含めてしばらく続きます。企業内教育または企業内学習をテーマにしています。私にとっては、ビジネス界の研修会に行くのは久しぶりですが、やはりとても新鮮です。色々なことを考えるきっかけになります。

 そのひとつ。社内での情報伝達を「学習」という視点で捉えていることに当初は違和感がありました。情報の収集・伝達・共有を「学習」としたのでは、あまりにも浅い学習と感じたからです。「深い学び」を引き起こす仕組みがなければ、結局労働者をいかに情報処理スペックの高い奴隷ロボットにするかとという話になりかねないと感じたからです。

 しかし、少し考えているうちに別の視点が見えてきました。それはPCやインターネット、様々な機器やアプリを今以上に活用して情報の収集・発信・共有のしくみを広げていくことは、会議や情報チェックの時間を短縮していくことが可能になりそうです。それにより、「深く学ぶ」時間を確保することができそうです。

 もう一つは、企業にしても学校にしてもこのようなシステムを導入することはベテランの社員や教師にとっては、ICT機器を当たり前のように使いこなすスキルを身に付けることになります。そのことは「転職能力」を高め、退職後の生活スキルを上げることにもなりそうです。「100年人生」を視野に入れる時に、80歳までは働くことが必要だと言われています。体力や記憶力、情報処理速度が徐々に落ちていくのは仕方がないことですが、高齢者になるための準備として「現役として働いている期間」に、これらの能力を高めておくことが必要だと思われます。

 こんな視点を40代50代60代の働く人たちに伝えていくことも必要だと感じました。新しい場に行くと、頭の働きが変わります。

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