著者に会える?!

【授業研究】「協同学習入門(杉江修治著/ナカニシヤ出版)」を読んでブログに感想を書いたことでちよっとしたドタバタが起きました。そのこともブログに書きました。その直後に、いつも伺っている名古屋・大同高校に行きました。その話もしていました。すると…

 「杉江先生とは懇意なんだよ。紹介しようか?」と校長先生。「え?そうなんですか?!」と驚く私に話していただいたのはかなり長いお付き合いで色々なやり取りをされてきたということでした。「それはうれしいですね。お会いしたいです」と返事。すぐに「電話したよ。来月、来てくださるよ」とトントン拍子に話が整ってしまいました。

 なんとラッキーなことでしょう。この本を読めば読むほど共感できるところが多く、私と似たような視点がいくつも出てきます。杉江先生が、どうやってそれらのことに気が付いたのか、具体的にはどんな実践をされていたのか‥質問したいことが色々あります。ただ本を読んだだけではこんなことにはなりませんでした。

 ブログに書き、ドタバタ劇が起き、その顛末を話題にしたことから起きた偶然です。こんなことが起きるとうれしくなります。お会いするまで本を読み込んでおこうと思います。サインもしてもらわなくては‥。ワクワクしています。

※杉江先生の本はこちら↓
https://www.amazon.co.jp/dp/4779505739/id=1605382162

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◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
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オンライン情報交換会

【授業研究】私は今年度3つの私立学校の授業改善を継続支援しています。その3つの学校で初めてのオンライン情報交換会を昨日(2020/11/16)行いました。私の準備や告知が遅くてもたもたしたので「初めてだし、準備会程度でもいいよね」などとあちこちに言い訳をしながらの開催でした。参加も各学校の個人参加としましたから、何人来るのかもよくわからないままという、かなりざっくりした開催でした。

 ところが開いてみると約20名の方が参加。「誰か各学校の実践を話してくれない?」と呼びかけると各学校の1人ずつがすぐに反応してくれます。では、とお願いするときっちり準備して発表してくれます。ブレイクアウトルームもメインルームでの交流会も発言が途絶えることなく話が進みました。ホストの準備がいい加減なのに、参加者の皆さんのおかげで充実した会になりました。

 これはワクワクする体験になりました。現場の組織的な授業改善が私の研究テーマですが、「1つの学校単位で改善を進める」よりも、理論基盤を共有する学校同士の「緩やかな連携」はとても大きな力になりそうです。

 今回は3つの私立学校だけに声を掛けましたが、私が関わっている他の学校もあります。公立学校もあります。何か新しい大きな動きを作り出せそうな気がしてきました。かなりワクワクしています。

 ご参加の皆さん、準備して報告してくれた方、積極的に質問したり意見を出してくれた皆さん、本当にありがとうございました。感謝感謝です。またやりましよう。改めてお知らせしますね。  

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論理のずれにヒヤリ

【授業研究】昨日(2020/11/15)の投稿にはfacebookでたくさんのシェアとコメントをいただきました。それはうれしかったのですが、ヒヤリとしたこともありました。私の投稿の要約は以下です。

 「協同学習入門(杉江修治著/ナカニシヤ出版)」を読んで印象に残ったことです。その内容は多くの先生たちが授業中にやっていることは「実効性はないけど、やることになっているからやっているだけのこと」、つまり「セレモニーのようなもの」が多いのではないだろうかという杉江氏の記述です。
 これを続けていると「そのセレモニーのような活動の間、子どもたちの頭の中は十分に働かず、授業は隙間だらけの間延びしたものになり、(授業というものは)真剣味の少ないものだということを子どもたちに教えてしまうことになる」というのが杉江氏の主張でした。

 ところが、facebook上のコメントはいつのまにか、「セレモニーは嫌いだ」「いやいやセレモニーは大事だ」という議論に切り替わりかけていました。これは「セレモニ―」という言葉に過剰反応した人と、議論を「セレモニーは必要が不必要か」と「過度に一般化した議論に読み取れそうなコメント」を出した人がいたためでした。

 慌てました。私が本や雑誌に書いたものなら「私の責任」なので覚悟もあります。しかし、今回の問題は私が引用した元の本を書いた杉江修治氏が誤解されかねない不安が生じました。これはいけないと、いくつかのコメントを入れて「火消し」に務めました。

 昼頃に始まった「小さな騒ぎ」は夕方には収まったようなのでほっとしました。良い体験になりました。たまたま、原稿書きでネットにつないだままにしていて幸運でした。数時間ネットから離れていたら、「気が付いたら大騒ぎ」になっていたかもしれません。おかげで「友だち」が増えたことはうれしいことでもありました。

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授業中の「セレモニー」

【授業研究】仲間内での学習会のために「協同学習入門(杉江修治著/ナカニシヤ出版)」を読み始めました。冒頭部分で印象的なことが書いてありました。知り合いにはこの本のことを話題にする人は多かったのですが、この部分の話を聞いたことはないような気がします。読んだ人にはあまりインパクトがなかったのかもしれませんが、私には「同感!同感!」と声に出してしまいそうなうれしさがありました。骨子を紹介します。

 「(2)教育観の転換を」の「1)授業に見るセレモニー(p-2~)」の部分です。著者は次のように始めます。
 (引用開始)これまでの授業には「セレモニー」に過ぎないのではないか、すなわち、実効性はないにもかかわらず、授業の中でやることになっていると、教師も子どもも暗黙に了解し合っている儀式のような学習ステップが多くあるように思います。
 そのセレモニーの間、子どもたちの頭の中は十分には働いておらず、おのずから授業は隙間だらけの間延びしたものであり、真剣味の少ないものだということを子どもたちに教えてしまうことになります。(引用終了)

 ここで大事なことは「セレモニーでは子どもたちの頭が働かない」だけではなく、「セレモニーは間延びしたものであり、真剣味の少ないものだということを子どもたちに教えてしまうことになる」という指摘です。以下、例示されている「セレモニー」を要約していきます。

・子どもたちがわからないことを教師が一方的に話す。
  (→時間がくれば勉強したことになる、と子どもたちに教えている)
・授業開始時に前時の振り返りをする。
  (→単純な用語の確認なら教科書に書いてある。問答するほどではない)
・子どもに考えさせ、(指名して)発表させる。
       (→指名された、発表する子ども以外誰も聞いていない)
・指示が曖昧なグループワーク
  (→何を話し合ってよいかわからない、リーダーの子どもが苦労しているだけ)
・「わかりましたね」で授業が終了する。
  (→片付け始めている子どももいる)
 最後の部分は、大村はまも「わかりましたか?は禁句」と言っていことと同じことのようです。

 このセレモニーは150年間続いている気がします。自分が子どもとして経験した授業中の「セレモニー」を取り仕切ることが、「教師の仕事」と理解している先生たちが、その「セレモニー」をやらないと「教師としての仕事」をしている気にならないと理解すると良くわかる気がします。私は同じ視点に立って、以下も同様の「セレモニー」だろうと感じています。

・冒頭の「起立・礼・着席」。
・出席をとる。呼名して返事をさせる。
・座席は縦横きれいに並べる。
・先生は教壇に立つ。
・先生は板書をする。
・先生が板書をするときは子どもは黙ってじっとしている。
・わからなくても「わからない」と言ってはいけない
‥‥いくらでも出てきそうです。この先を読むのが楽しみになってきました。

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目標、課題、めあて、task、goal、まとめ、振り返り‥

【授業研究】3つのオンライン連続研修会講師を並行して務めています。今朝はそのうち1つの講座でした。この講座は「ラボ」「ゼミ」と呼んでいます。月イチの実施が基本なのですが、「ゲリラ的に開催する」ことになって、私が呼びかけています。今朝の気づきです。
 元々の話題は「振り返り」だったのですが、授業の構成・進め方に話題が及ぶと言葉が多様なのに驚きました。ざっと以下のような言葉が上がってきます。
 目標、課題、めあて、task、goal、まとめ、振り返り‥

 そして「〇〇スタンダード」の問題点も話題になりました。言葉を全て統一しなくてはならないとは思っていないのですが、あまりにも多様な言葉が横行しています。校種・地域・教科などでバラバラのようです。

 細かな事にはとらわれずに、大まかに統一できる「概念」をつくることが必要な気がします。私にとっての新しい「課題」になりそうです。

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うれしい発言にビックリ!

【授業研究】逗子市教育委員会のスーパーバイザーとして逗子中学校に伺いました。コロナ禍の中で一旦は色々な研究会や発表会が中止されました。その後、この学校では計画を立て直して研究を続けて、研究発表会を実施することができました。
 この学校の研究テーマは「総合的な学習の時間」です。それを教科授業とどうつなげていくかというのがテーマでした。昨年の発表会では「総合的な学習の時間」を公開し、今年は数種類の「教科授業」を公開しました。2つの学年で5時間目を公開し、6時間目に学年別の「振り返り会」を実施し、最後に「全体会」を実施しまた。私は3,4時間目の「普段の授業」を見学し、この流れに合流しました。私の出番は最後の全体会での「講評・指導助言」です。

 そこで「学年別振り返り会」の教室の最後尾に着席して「振り返り会」を聞きながらナイショクをしていました。「全体会での講評」の準備です。そこで飛び込んできた1人の授業者の発言に驚きました。以下の発言でした。
 「去年、小林さんが講評の中で総合的な学習の時間と教科授業をつなげる視点はコンテント(内容)でけではなく、プロセス(学び方)も大事と言われた事がずーっと気になってきました。それをどう実現するかを考え続けて今日を迎えました」

 驚きました。昨年の私のこの発言はたぶん15分程度の講評の中の一部で触れたことです。それを1年間意識してくれていたことに感動しました。この先生の授業はまさに「プロセスとコンテント」の両面で教科授業と総合的な学習の時間をつなぐ授業でした。これは素晴らしい授業でした。

 講評で何を話すかはいつもかなり考えています。そのために時間の許す限り公開授業より前に学校に行き、管理職や研究主任の方と話し、普段の授業を見学しています。そしてできるだけ現場にフィットした講評をつくろうとしています。その成果が1年間、私の講評を意識して取り組むことにつながったということです。

 うれしいことです。現場の皆さんのお役に立つような分析と講評ができるように今後も頑張りたいものです。

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時間制限の厳しい動画作成

【授業研究】あるリクエストに応えるために、最近の実践を7分程度の動画にまとめて報告することにしました。 スライド数は35枚。最後の8枚は「付録」なのですが、それでも26枚を説明する必要があります。

 高校物理授業の時から「読めばわかることは説明しない」は実践していましたし、「えー、あー」もほとんど言わないので、「短時間説明」にはある程度の自信は持っていましたが‥今回はかなりハードでした。最初に音声を吹き込んでみると途中で軽く10分を超えてしまいました。そこで前半3分、後半4分の計画を立てて、前半から整えて行きます。

 こういう時にパワポは1スライドごとに録音する方法になっているのはとても助かります。録音してスライド一覧形式にすると各スライドの録音時間が「〇分×秒」と表示されます。これをプリントアウトして手元に置き、録音し直しては、録音時間を確認してペーパーに書き込みます。時間計算のアプリを使って計算します。

 秒単位で調整しようとすると文章構成が変わるだけで軽く数秒~10秒で短くなります。スライドの説明部分を色分けすると「これが」「その下が‥」を省くことができて1~2秒短縮できます。これはやり始めると「一種のゲーム」です。文章力のトレーニングでもあり、話し方のトレーニング、滑舌を良くするトレーニングにもなります。

 なかなか楽しくなってはきましたが、かなり疲れます。休んだり、他の仕事を合間に入れて気分転換しながら、数時間かけて「6分45秒」で完成。聞き直すと我ながら上出来です。(自画自賛(笑))

 YouTuberになるためにも良いトレーニングになりました。この方法だと10分以内の動画でかなりの内容を説明できることがわかりました。スライドは止めて読んでもらえば良さそうです。文章として読む方が良い人もいそうです。文章は"note"にでもアップすればよいかな‥などと考え始めました。

 新しいことへのチャレンジを楽しめた1日でした。

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