フランス向けオンライン授業

【授業研究】ひょんなことから知り合ったフランス在住の日本語教師の方からの依頼を受けて、フランスの日本語教師の皆さんの学習会で講師を務めました。もちろんオンラインです。ドキドキの初体験の顛末を記しておきます。

 発端は長いお付き合いるある方から声をかけていただいて連続するオンライン講座に参加したことでした。全体会やグループワークをオンラインで繰り返します。そこで話した方が私のプロフィールを見て興味を持って講師の依頼をしてくれました。

 日本語教師と言っても幅が広く、小さな子供相手をしている方もいれば、高校生・大学生・社会人相手の方もいるとのこと。大学での授業も含まれています。もちろん、私に語学教育の知識はありませんから、「ヒントになればよいですね」というスタンスです。みんなで話し合い、質疑応答することで学びは起きると考えて引き受けました。

 フランスは長い外出禁止期間中なので、日本語教師の皆さんも突然オンライン授業に切り替えて苦労されているとのこと。ただ、フランスではスマホの通信料金で問題が起きる「ギガ死」のようなことはないそうです。そんな中でこの会はZoomの使い方講習会を実施したりしている会員数は100名を超える活発な会のようでした。

 募集をかけたら1日で定員の50名に達して締切。私のオンライン講座の定番になりつつある事前視聴用の動画は長めの20分間でしたが、再生回数は140回。全員がスプレッドシートに感想や質問を書いてくれました。この方法はスタッフの方がつくってくれたのですが、これは良いアイデアでした。今後、他のオンライン講座にも取り入れようと思います。驚いたのはシートには住んでいる国を書いてもらったのですが、フランスだけではなく、ベルギー、ドイツ、ポルトガルルクセンブルク、スイス、スペインもあります。驚いてスタッフの方に聞くと「ヨーロッパにいると国の違いは日本にいる時の県の違いくらいの感覚になりますね」とのこと。

 本番は日本時間17時開始でしたが、フランスでは午前10時なので「おはようございます!」から始まります。簡単なあいさつの後はすぐにグループワーク(ブレイクアウトルーム)。ここで質問を整理してもらって、全体会に戻るとチャットルームに質問を書いてもらいます。かなりの量になるのでスタッフの方に整理してもらって、私に質問をしてくれます。裏方はプライベートメッセージの膨大なやりとりだったようです。このやり方は大変助かりました。約60分間は質疑応答の連続でした。再びクループワークで振り返り、全体会に戻って振り返り記入方法の確認と第2回の案内をして終了。実に濃密な90分間でした。

 約2週間後に2回目を実施します。質問対応をどうするかを考え中です。これも事前に動画にまとめ配信しようと考えています。最近、オンライン講座の連続です。やればやるほどアイデアが湧きます。スムーズに進めるための色々な方法が見えてきます。だんだん、現地に行ってのリアルな研修会よりオンラインの方が質が高い気がしてきました。だからリアルをやめるのではなく、ここで気づいた方法をリアルの研修会にも導入していこうと思います。

 コロナ騒ぎで俄かに始まったオンライン研修会ですが、私にとっては実に大きな学びの連続です。実に楽しい体験です。今のところ問題は「疲れる」ことです。昨日はヘトヘト。ぐっすり10時間近く眠ってしまいました。たぶん慣れの問題だろうと思っています。ありがたいことにオンライン研修会講師依頼は次々に入ってきます。その分、どんどんブラッシュアップできます。この土日も動画作成などで忙しくなりそうです。

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