武谷三男先生の想い出

【授業研究】日本人初のノーベル賞を受賞した湯川秀樹に大きな影響を与えたと言われる武谷三男氏の弁証法的な発見のひとつは「三段階論」。科学の発展は「現象論的段階→実体論的段階→本質論的段階」と進むという内容。ニュートン力学の発展を基にした説明は実にわかりやすく、物理学科で学んでいた私は感動したものです。

 今、授業改善について色々と考えていると、この段階性を感じるようになってきました。つまり、長年の日本における授業研究は「現象論的段階」に留まっている気がします。最近の私の研究はいつの間にか視点が大きく変わっています。この変化は「実体論的段階」に入りかけているのかもしれません。

 学生の時に1度だけご武谷先生本人にお会いしました。物理学科での特別講演に来ていただきました。調べてみると、武谷先生が64~65歳ころにお会いしていたことになります。すでにその時の武谷先生の年齢を私は上回ってしまいました。当時の私は弁証法に目覚め、「弁証法の諸問題(武谷三男著)」も懸命に読んでいました。物理科の教授が「小林君は弁証法を勉強しているのですよ」と武谷先生に紹介してくれ、「そうですか。うれしいですね。頑張ってくださいね」と声を掛けてもらえたことをよく覚えていています。

 今武谷先生にお会いできたら、「少しわかってきました」と答えられそうです。

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