同じ動画でも反応が異なる

【授業研究】あまりやらないことなのですが、昨夜(9/2)のオンライン講座では、他の講座で用いた講義動画をそのまま使いました。すると、中身は大きく異なりました。質問の数と質、議論の深まり方‥様々な違いを感じさせられました。

 元々は昨夜の講座では、参加者の授業動画を基に話し合う予定でした。しかし、私の帯状疱疹でスタートがずれてしまったために、夏休みとぶつかってしまい、授業撮影ができませんでした。そこで少し前に別の講座用に作成した講義動画がテーマに合いそうだと感じて、利用することにしました。全く同じ講義動画を転用するのは私にとっては珍しいことです。初めてかも‥。

 結果は質問の数と質、議論の深まり方‥いずれも大きく異なるものでした。要因には色々な心当たりがあります。ざっと以下です。
・連続講座なのでメンバー同士がある程度知り合っている。
・メンバーはオンライン講座に慣れている。
・メンバーと私も相互にかなり親しんでいる。
スプレッドシートではなくKOKOというツールを用いた。
・KOKOを用いることで進行方法も変化している。
 (もう1つの講座ではスプレッドシートを利用した)

 上記で着目したいのはKOKOというツールです。まだ本格的発売前のオンラインツールですが、私が開発に関わっているので、関係各所で無料で提供して実験的な使用を始めています。これを用いると講義動画に対する質疑応答が手軽でわかりやすいという利点があります。
 昨日の方法は「講義をKOKOにインストールする」「メンバーはKOKOの上で講義を視聴して質問等を書き込む」「事前に質問への回答は小林が書き込む」「当日は質問等のコメントが出ている箇所の動画を瞬時に再生しつつ、回答や議論をしていく」‥などでした。この進め方はもっとブラッシュアップする必要は感じています。

 このKOKOは通常の教科授業でも使えると確信しています。それは先生の講義動画をKOKOにインストールして、授業中に生徒に各自の端末で見てもらい、「わかった」「わからない」「質問」などのタグ付けをしたうえで、授業内で質疑応答やグループ内での話し合いをさせる方法です。今回の体験は、このKOKOを用いた教科授業の効果を期待させるものになりました。楽しみです。