授業見学の様々な方法

【授業研究】GCS(グループ・コンサルティング・サービス)の今月の課題は「授業見学をしましょう(特に他教科を)」です。すると、グループワークの中では「時間がない」と焦っている声もありました。これはいけないと思い、急いで「授業見学の方法」について講義動画を作成中です。

 多くの皆さんは「授業見学」というと1コマおおむね50分間を始めから終わりまで見学しなくてはならないと考えているようです。しかし、自分の腕を上げるためにも、相手のためにも、もっと短時間の見方もあります。

 例えば「10分間の授業見学」です。これは授業中に10分間、廊下を歩きながら見ていく方法です。10~20クラス程度を見ることができます。これで何がわかるの?と思う方もいるでしょうが、これで各クラスの授業のスタートの方法の違いが良くわかります。すでに本論が着々進み生徒が集中して聴いているクラス、まだ出欠確認したり、雑談をしているクラスもあります。

 この「10分間」をスタートのタイミングではなく、中盤の10分間、終わり間際の10分間とずらしてみる方法もあります。また、近所の3~5クラスを行ったり来たりして見学する方法もあります。これにより各クラスの、前半・中盤・後半を比較することができます。これだけで授業者の良い点や問題点はおおむね把握できます。

 これらは全て私が発明し、実践してきた方法です。気が付けば、この方法は「時間がない」と嘆いている人たちに教える価値がありそうだと思いつきました。かなりユニークな「授業見学の方法」講義になりそうです。