【授業研究】名古屋の専門学校から少し先の研修会講師の依頼をいただきました。先週、河合塾コスモ名古屋の授業の後にスタッフの皆さんにコスモの教室に来てもらって打ち合わせをしました。
この専門学校では数年前に何回か研修会講師を務めたのですが、それ以降は全く関わることがありませんでした。そのため、今回の打ち合わせをしても実際の状況が全くイメージできません。そこでコスモの授業の後に専門学校の授業を見学させてもらうことにしました。
現場に行ってあちこちの教室を廊下から見学したり、時々中に入って見学したりしながら、学校中を歩きました。その中で、学生たちが数人単位で輪になって活発に話しあいをしているクラスがありました。ドアのところで覗いていたら担当の先生が廊下に出てきてくれました。案内してくれているスタッフと私に対して、授業の内容について説明をしてくれました。そのうち、私を見て、「あ、以前に講師に来てもらった先生ですよね」と声をかけてくれました。「はい、だいぶ前ですけど」。
すると、「あの時の研修がとても役に立っているのですよ。あれがきっかけでイスを入れ替えて学生たちが向きを変えやすくしました。グループでの話し合いもたくさん取り入れるようにしました‥」と語ってくれました。何年も前にお伝えしたことが、実際の授業の中に根付いているというのは実にうれしいことでした。
90分間で10以上の教室を見学し、授業の状況はおおむね把握しました。来週も続けます。「普段の授業」を見学することが現場の状況を把握分析するのにとても役立ちます。これらをもとに研修会の内容を考えます。
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