インストール型研修から共創型OJTへ

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【授業研究】私は数年前から「イベント型研修」は、その場限りの大騒ぎで本来の目的につながる「学習にはならない」と感じていました。それを「イベント型学習」と言い、「イベント型学習を、日常的な学習に転換すべき」と考えていました。

 ある人からビジネス社会の一部でも同様の意見があることを知りました。そこでは「〈インストール型学習〉から〈共創型OJT〉へ」と言っていると聞きました。〈インストール型学習〉という言い回しには少しひっかかりを感じるのですが、〈共創型OJT〉は私のイメージを膨らませてくれました。つまり「OJT」は「仕事をする=学習をする」のイメージですから、「日常的な学習」のニュアンスです。更に〈共創的〉はメンバー同士がお互いに影響しあい、相互浸透・量質転化を続けていくというニュアンスを感じます。

 直近に迫っている研修会に向けて、事前視聴用動画をみた感想や質問がスプレッドシートに書き込まれています。それらを読みながら、考え、コメントや回答を書いています。そこで気が付いたことがあります。1つは講師の私と受講する先生たちの間で言わば〈共創的学習〉が起きていることです。2つはこの関係が、「先生と生徒たちの間にも〈共創的学習〉が起きる」と感じている先生たち(受講する先生たち)がいるということです。これはとても興味深いことです。

 行動が「言語化・概念化」されることで、今まで見えていなかった行動についても「新しい意味づけ」ができてきます。スプレッドシートにコメントを書くのは実に地道な活動なのですが、私にとっては、大きな意味を持つ活動に変化してきました。