講師にも起きる継続的な学び

【授業研究】「サブスク型研修会」「共創型OJT」「イベント型学習から日常的学習へ」などについて考え続けています。その中で、「イベント型学習」を「継続的学習」にシフトする1つの仕掛けとして、私は動画講義とスプレッドシートを使っています。

 オンライン研修会でも対面研修会でも、私は1~2週間前に講義動画を配信し、受講する人に「感想・質問」をスプレッドシートに書いてもらいます。私は早めに書きこまれた質問には回答コメントを書いています。

 その結果、私は常時3~4つのスプレッドシートを時々覗いて、質問等が書いてあれば、それを読み回答しています。以前、年間100回前後も対面研修会講師を務めていた時には、考えもしないことでした。当時は対面研修会の中で少し質問に対応するか、懇親会で一部の人たちとやりとりするだけでした。翌日にはお互いに忘れていたと思います。講師としては講義内容を作るために、調べたり考えたりしますが、1人でやるので「対話的学び」は起きにくいものです。

 ところが今の私は違います。毎日、他の仕事やオンライン会議の合間にスプレッドシートを覗いて、新しいコメントを読み考え書き込みます。理論的な質問への回答は、私の理論的な理解を深めてくれます。現場の具体的な問題に関する質問への回答は、「基本スキル・基本パターン」の〈応用〉を作ることに役立ちます。これにより、理論の応用が広がります。もちろん講師も仕事としてこれをしているわけですから、「共創型OJT」の中に、講師もそれをやっていると理解を広げることができそうです。