進みだしたから、配慮すべきこと

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【授業研究】GCS9月全体会での各学校のコアチームの活動報告に対して私がコメントしたことを整理して記録しています。第3弾です。

[報告3]
 コアチームでお互いの授業を見ることをしました。小林さんにもオンラインで見てもらいました。お互いに少しずつですが授業が上手くなっている気がします。更に「基本スキル・基本パターン」を意識して取り組もうとしているところです。校内にもっと広げたいという気持ちも高くなっています。コアチームの5名だけではなくもう少し広げた「有志の学習会」でも作ろうか、という声も出てきています。

[小林のコメント3]
 この前はお疲れさまでした。私も皆さんの授業の腕が少し上がったと感じました。それが自信にもなるので、更に「有志の学習会」などを作ろうかという話になるのでしょうね。良いことだと思います。
 1つアドバイスしますね。そういう動きが強くなって、5人だったコアチームが、10人の「有志の学習会」に広がっていくとします。コアチームの皆さんはうれしくなって、どんどん活動を広げようという気になります。
 でも、「授業の腕に自信がない人」「自分の授業を変えさせられるのではないかと不安を感じている人」「もう年だから今更‥と諦めている人」などにとっては、不安が広がることになるかもしれません。そういう人もいるだろうな、という気持ちで見ていくと見えてきます。
 そういう人たちに「誰にでもできる方法があること」「無理やりみんなの授業をつくり変えようとしているわけではないこと」「年をとってもできるし、退職後にも役立つと思う」などということを丁寧に話して欲しいものです。
 そういう配慮がないと輪を広げているつもりだったのに、実は組織から「浮いてしまった」という話はかなりたくさん聞いています。こんな側面もあることを少し意識しながら活動を進めていってください。

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