【授業研究】1週間の出張ののうち水木金の3日間は三重県桑名市の津田学園でした。小学校・中学校(中高一貫)・高校があるので、それぞの学校を朝から1日かけて見学や個別の振り返りをして、放課後に研修会をします。
ここでやっている方法は他の学校ではなかなか実践できそうにありません。今回は次のように行いました。1時間目は授業改善コアチームのA先生の授業を見学します。2時間目は同じくコアチームのB先生の授業を見学します。
今回から新たなワークシートを使い始めました。これは授業者が意識していることを事前に書いてもらい、見学者はそこに注目して見学しようとするものです。これにより、授業者と見学者の「視線合わせ」ができます。結果は上々だったので、今後はさらに改善していこうと思います。
話を戻します。そのあと3時間目はA先生とB先生の授業の振り返り。小林が気づいたことをアドバイスし、2人から質問をもらい回答します。この日のお2人の授業はとても充実した授業でした。
その後の時間は1コマに3~4人の授業をみます。時間調整ができるときには、その後に見学した人たちにアドバイスをする時間をとります。小学校ではこれはなかなか困難なので、今回は放課後にまとめてアドバイスすることにしました。
今回、驚いたのはA先生の授業でした。見せてもらったのは5年生の算数。説明の仕方、子どもたちの巻き込み方、ワークに対する介入の仕方など‥いずれもお見事でした。現場の先生たちには「A先生の授業を録画して児童募集や研修会に使いましょう」と呼びかけたほどです。
このA先生は数年前まではかなり硬いワンウェイに近い授業をやっていた方です。私が講師で出かけた時には質問をたくさんしてくれました。私の回答を熱心にメモし続けていました。その後、会うたびに少しずつ変化していきました。
伝統的な授業をきちんとやってきた人がいわゆるアクティブラーニングに取組むととても良い授業になることがしばしばあります。私自身もそうでした。たぶん「基礎スキル」がしっかりしていることが大きいのだと思います。
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