事前視聴用動画の微調整が必要

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【授業研究】最近はオンライン研修会のための事前視聴用動画を毎日のように作っています。その動画作成の方針は以下です。
(1)読めばわかることは「読みあげない」。
(2)少し早口で話す。
(3)余計なことは言わない。(「えー、あー」、余談、言い訳、思い付きなど)

 この方法はおおむね好評なのですが、最近の事前動画についてスプレッドシートに以下のコメントが寄せられました。改良点がありそうです。
「プレゼン全体がスピード感があり、パワーポイントの文字多め、
 ページの回転も速かったですが、こちらも効果的な方法でしょうか?
  ついていくのが大変で、ボヤボヤする暇がなかったです」

 このコメントを読んだ時の私の最初の感情は以下でした。
「ついていくのが大変とは言っているが、
 〈ボヤボヤする暇がなかった〉ということなので、
 結局、集中して視聴してよかったということなのだろうな‥」

 しかし、このスプレッドシートにコメントを書くために何度も開くので、
その都度、このコメントも目にします。どうもひっかかります。
ふと気が付いたのは「不意打ちかな?」ということです。

 この早口の説明は高校物理授業を改善した時からです。生徒には好評でした。
ただ背景があります。物理を選択してくる生徒たちはセンパイから聞いています。
「小林さんの説明は早いよ。繰り返しもないよ。集中して聞けよ」と。
それでも最初は戸惑った生徒もいたかもしれませんが、
毎回のことなので、心の準備は出来ていたはずです。
「15分間だけ」ということもわかっています。

 私のオンライン講座を何回も受けている人たちも「わかっています」。
しかし、「初めての人」には「不意打ち」になりそうです。
少し前の講座では「最初を見て、ぼんやりみていたらもったいないと感じて、
まず、レジュメを全部読んでから視聴しました」という方もいました。
この方はまさに「準備をして視聴した」ということです。

 これは必要だと感じました。事前視聴用動画を案内するときに、
或いは、YouTubeの「概要欄」に書くか動画冒頭部にテロップを付けるとか‥。
「早口は嫌」と言う人には「〇〇分間だけ集中して」と案内するとか。

 みなさんからいただくコメントは私のリフレクションのきっかけになります。
ありがたいことです。

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