オンライン物理授業

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【授業研究】長年お世話になっている河合塾コスモ名古屋の物理授業でオンライン授業を行いました。ここに通う生徒は高認(高校卒業資格認定試験)で高卒の資格を得て、大学進学を目指しています。普段私は「物理基礎」を対面で教えているのですが、試験が近づいてきた時期だけに「科学と人間生活」の中の物理分野(波動・熱)の試験対策授業を2コマ(90分間×2回)担当しています。

 今年はこの授業をオンラインでやろうということになりました。昨年コロナ禍の第1波の時に「物理基礎」の数回分だけオンラインにしたことがあります。これは配信型授業で行うことになっていました。他の講師の先生たちはビデオ動画撮影に苦労されたようですが、私はある程度慣れていたので、普段使っているpptに音声を吹き込んで動画に変換して、YouTubeにアップしました。

 今回はZoomを使って双方向型での実施ということになりました。大変だったのは教室のスタッフの皆さんでした。色々な準備・調整に時間をかけてくれました。私の方の苦労は次の点でした。①授業は2コマしかないこと。②生徒たちはこの分野の勉強をしていないこと。③直前に迫っている高認の試験で点数を取らせなくてはならないこと。④基本的には過去問解説であること。

 そこで次のようにしました。大枠は「事前視聴用動画」を見てもらって、当日は「説明・質疑応答」をメインにするという計画です。その動画はかなり大胆な方法を取りました。①過去問+解説・解答のページを作成する。(解答解説は手書き) ②大問の解説の次のページに教科書の該当ページを貼り付けて簡単なガイドを入れる。(要するに「読んできてね」と指示をする) ③動画は1回あたり15分程度にする。生徒たちは繰り返し見てくれたようです。

 そして昨日は本番。初回なので説明部分が多くなりましたが予定通りに1回分の過去問解説が終了。感想を聞くと「具体的な説明が多くてよくわかりました」「何度も声をかけてもらったので考え続けることができました」などと好評。本日は2回目。基礎的説明は減るはずなので、2回分の過去問説明にチャレンジします。

 振り返ってみるとこの1年間様々な形のオンライン授業に挑戦してきました。ワンウェイの配信型、事前視聴用動画を基にオンラインでは質疑応答中心、事前視聴用動画と対面での質疑応答、対面での動画視聴と質疑応答‥色々なツールを組み合わせることで、その時々のニーズに合わせた授業や研修会講師ができるようになりました。1年前には想像もできない世界です。1年前にはできなかったことを、軽々やれるようになっている私自身に自分でも驚きます。時代の変化を楽しんでいます。

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