【授業研究】主にフランスの日本語教師の皆さんと1年以上続いている「オンライン読書会」。先日は、1つ終わって、次をどうしようかという集まりだったので、いつになくのんびりです。そこにユニークなオンライン・コミュニティーを広げているMさんも登場。久しぶりに、Mさんの実践報告、ビジョンなどを聞きました。印象に残ったのは以下でした。
・もうコンテンツを売ることがビジネスになる時代ではない。
・「学びと創出の場」を作れば人はお金を出してでも集まる。
(物や情報ではなく価値のある「場」が大事)
・その場でもリーダーが「教える」必要はない。
(師やメンターより仲間、同士、ファシリテーター)
衝撃的です。しかし、「コンテンツを売ることはビジネスにならない」は納得です。私もこのところ動画の作り方などの本を買っていません。全部、オンラインの記事やYouTubeから無料で学んでいます。良質な「学びと創出の場」があればお金を出するのもうなずけます。ただ、それを探して放浪する人たちはたくさんいますが、なかなか巡り合えないのが現状なのでしょう。
Mさんが凄いのは以下のことです。その「良質な学びと創出の場」をつくって「有料で色々なことを教えたり、手ほどきしてきた」けど、90%の人たちは成功と満足を得られなかったと言います。そこで、同様の場は作ったけど「教える・リードする」も「手放した」と言います。そうしたら、場の勢いが高まってきたというのです。
これには色々なことを考えさせれました。1つは「コンテンツを売ることではビジネスにならない」というのは、学校教育の危機であり、教師の危機であるということです。先生の知っていることを教えてもらいに学校に行く生徒は激減するということなのだと思います。2つは、それゆえ、先生たちも「教えること」で仕事をするのではなく「生徒・学生たちにとって質の良い学びと創出の場」を創り支えることでしか仕事ができなくなるだろうということです。
そして私は何をするべきかの大きなヒントを得たような気がします。Mさんによればそういう場に反応する人は「まだ10%」。私は「90%の人たち」も大事にしたいので、その仕事と活動も続けたいと思っています。その一方で、10%の人たちに「良質な学びと創出」の場を提供することもやりたいと感じました。提供できる知識もスキルもありますが、それを私がプログラムして教えていくのではなく、メンバーと一緒に活動する中で求められればそれらを提供するという形が良い気がします。アイデアが膨らみます。仲間を集めることを本格的に考えます。
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