【授業研究】昨年、質問力トレーニングのバターンを作りました。これを先生たちや高校生向けにあちこちで実施してきました。対面でもオンラインでも好評です。最近もいくつか実践したり、今後の実施計画についての打合せもしています。その中で気が付いたことです。
「何のために質問力を磨きたいのですか?」と
質問すると以下のような回答が返ってきます。
「生徒が一生懸命考え続けるような質問ができるようにしたい」
「授業全体が生徒たちとの質疑応答で進むような授業をしたい。
そのための質問をしたい」
「私が講義をしないでもいいような質問ができるようにしたい」
等々です。
これらの話を聞いて気になるのは、多くの先生たちが、
「魔法の質問」のようなものを求めているような気がします。
それは「青い鳥」を求めて森の中を彷徨うチルチルとミチルを連想します。
質問そのものの質の良さも大事なのですが、
教室内が「安全・安心の場になっていること」、
生徒たちと先生の人間関係が穏やかであること、
そうなるように先生か毎日意識的に活動していること‥
などが大前提です。
言葉や表情、声のトーンだけでなく、普段の動作も大切です。
「廊下で生徒に声をかけられたら足を止めて、
身体を生徒の方に向けて、返事をする」
「職員室で仕事中に声をかけられたら、
キーボードから手を放して生徒の方に椅子を回して返事をする」
などは私が何年も意識してトレーニングし続けていた項目の1部です。
そして「傾聴すること」等々ができていて初めて、
「質の良い質問の効果」が発揮されます。
これらのトレーニングは今すぐからでもできるものです。
ぜひぜひ、お試しください。
※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/