離島の授業研究にも役立ちそう

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【授業研究】最近あちこちで「授業研究の方法を変えましょう」と呼び掛けています。元々「授業者を傷つけない振り返り会」や「見に来てくださいカード」を用いた授業見学週間など、ユニークな方法での研究授業等の持ち方を提案し続けてきましたが、最近の提案は、それらを「オンラインでやりましょう」というものです。
 コロナ禍の中で対面指導ができなくなったので、昨年あちこちの学校の先生たちと話し合いながら編み出した方法は、Zoomに接続した数台の端末を通して授業を見る方法でした。この方法だと私もリモート見学ができます。ついでに「教室に見学の先生たちがぎっしり」という状態も解消されました。

 Zoomは録画できますから、他の先生たちはリアルタイムでこの授業を見学する必要もありません。動画を学校サーバーなどに置いておいて、時間のある時に見ておけば良いのです。でも、ここで行き詰ります。「見ただけ」で終わりになると、授業者と見学者の交流は作りにくくなります。この方法をとったとしても、「振り返り会(研究協議)」はみんなで集まることが必要ですし、何日か前に見た授業にコメント付けるのは記憶が薄れてしまい難しくなります。

 そこに新しいツールを開発することができました。某社が別の目的で商品化したツールを「学校教育に使えませんか?」「開発に協力してくれませんか?」と打診してくれました。ほぼ修正が完成しました。動画に印をつけたり、コメントを残したりできます。この方法だとオンラインで「振り返り会」ができそうです。これまでより精密な指導も可能になりそうです。‥という話をあるオンライン講座で話したところ、某県の指導主事の方からメール。「離島での授業研究に使わせてください」というものでした。

 これは思いつきませんでした。メールによると離島での研究授業は見学に来る人も少なく、頑張っている先生たちへのコメントをもらうこともできないとのことです。でも、この方法とこのツールを使えば色々できます。ついでに天候不良などで学校に行けない生徒たちのオンライン授業にも使えます。オンデマンドの動画に質問を書き込むという応用も可能だからです。先生たちに対面型授業の説明部分を動画にしてもらえば簡単に切り替えられます。その動画作成の簡単な方法もすでに開発してあります。

 別の目的で開発したものが他の目的にも役立つことは一昨日(2021/4/11)の記事にも書きましたが、同じことが立て続けに起きたことになります。これはとてもうれしいことです。やりたいことがますます増えます。

※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
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