結節点

f:id:a2011:20220317055527p:plain

【授業研究】三重県桑名市にある津田学園は小学校・中学校(6年生)・高校の3つの学校があります。数年前から1年に一回くらい、3校合同の研修会講師に呼んでいただいていました。時間にすれば2時間程度です。

 2年半ほど前に幹部の皆さんから「もっと積極的に1人1人を見てくれないか」と強い依頼がありました。丁度そのころ、私自身は自分自身のこれまでの研究方法が間違えていたような気がしていて、「普段の授業」を研究対象にするべきだと考え始めていました。その点では、実にうれしい提案でした。

 まず、1日に1校。朝から夕方まで勤務時間を目いっぱい使うことにしました。6時間の毎時間を先生たちの授業を見て、アドバイスをしました。1コマに4~5人の授業を見て、次の時間にフィードバックする形式です。そのあと各学校の全体研修会を持ち、質疑応答をしました。その後、この方法はオンラインを入れたり、新しいオンラインツールを使ったりしてきました。

 昨日は中学校。ひとコマは全クラスを廊下から見学しました。4コマは新しいオンラインツールを用いた授業振り返り会、1コマはコアメンバーと今年度の総括と来年度の展望を話し合い、放課後は全体会。

 全体会の前までに私はかなり高揚していました。明らかに先生たちの授業の質は「結節点」を超えたと感じていたからです。廊下から眺めた全授業は、いわゆる「伝統的な授業」を抜け出しつつありました。オンラインツールを併用した振り返り会では、時代を先取りしそうな授業が出てきました。「基本パターンⅡ」の楽しみな授業も出現しました。もちろん課題もあります。「古い形を抜け出したものの、引きずっている尻尾を切り離せない状態」です。

 放課後の研修会では抽象的な概括と、具体的な今後の修正・展開方法を教えました。「今の授業を少し変えればジャンプできる」という話です。皆さんはとても明るくなりました。質問続出。研修会終了後も続きました。理論的にも確実に一歩前進できました。私はかなり疲れましたが、気持ちは高ぶっています。