新しい授業研究の効果着々

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【授業研究】「教室には授業者以外先生は誰もいない研究授業」から始まる、新しいオンラインツールを用いた「授業研究の新方式」は着々と成果を現しています。熱心に協力してくれる学校の先生たちのおかげで、わたしの考えもどんどん進みます。

 先日、小学校の先生たちとオンラインで打ち合わせをしたところ、最初に出てきたのが「こんなに深い振り返りコメントがたくさん出てきたのはこれまでにないです」というものでした。うかつにも事前に確認していなかった私はその場で見たのですが、ホントに質・量ともにこれまで以上です。特に次のコメントが印象に残りました。

「10年前にこのような研修があったらよかったなと思いました…」
なんとうれしいコメントでしょう。

 研究授業や研究協議(振り返り会)のやり方を研究し始めたのは2008年ごろなので、もう10年以上前のことです。特に大きな発明は「授業者を傷つけない振り返り会」です。この精神とスキルを今でも受け継ぎながら、新しいツールでその方法をさらに効率化しようとしています。

 やってみてわかってきたのは「対面・同期よりも、非対面・非同期のほうが効果的」なことが次々に出てくることです。これは予想以上のものでした。起きてみると「なるほど、当たり前か」と思うことなのですが、やってみるまでは想像もしませんでした。

 今、協力してくれている学校の皆さんのコメントを入れながら本が1冊書けそうな気がします。というより、早く書いて多くの人に知らせたい気持ちが高まってきました。「授業者を傷つけない振り返り会」を作って研究し続けているのはたぶん私だけですし、新しいツールを使うこの研究をしているのも私だけです。

 だからと言ってのんびりしているわけにもいきません。今も新しい解説動画づくりに追われていますが、「理論開発」と「ツールの使い方開発」を1人でやっているのはとてもいい気分です。

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