原稿を書くことで意識できたこと

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【授業研究】「月刊高校教育(学事出版)」の連載原稿が締め切りより早くほぼ完成しました。その理由は関係する組織等に文面の一部について了解を得るためです。

 今回のテーマは「研究授業・研究協議・授業見学週間等」です。最近、授業見学週間についてオンライン研修会で質問を立て続けにいただいたり、それをテーマにした拙著(「アクティブラーニング入門3」)を読書会で取り上げてもらったりしたことがきっかけです。書いているうちに気が付いたことがあります。

 それは今年度の私の研究の最も大きな成果に対する、ちょっとした勘違いです。私自身としては「基本パターンと基本スキル」に理論的に着目して現場における「組織的な授業改善」を前進させることができたことが一番の成果だと思っていました。この1年間はそれを意識し続けていた気がしていました。

 しかし、原稿を書いているうちに別のことにもかなり力を注いできたし、それによる成果も大きいし、それらが来年度の更なる発展にもつながってきていることに気が付きました。以下のようなことです。

1 コロナ禍で対面研修ができないことが多く、オンライン研修会に挑戦した。
2 オンライン研修会効率化のために事前視聴用動画を多用するようになった。
3 オンライン研修会のためにスプレッドシートも多用するようになった。
4 授業のアドバイスをオンラインで行うために
  PCとZoomを利用する方法を編み出した。
5 このPCとZoomを併用する方法は録画して共有することを可能にした。
6 録画を利用してアドバイスしそれも録画して共有することも可能になった。

 この結果、研究授業では「教室には授業者と生徒以外誰もいない」ことが実現できました。これが広まると放課後1クラスだけ残して、全教員が1教室に集まって研究授業を観察する必要がなくなります。その後の研究協議も録画を基に行うことが可能になります。

 これらの準備ができたところに某社から録画にマークやコメントを付けるツールを紹介されました。スポーツの分野で使っているものを学校教育で使えないか、という打診です。私は大喜びして協力し、いくつものアイデアを出し開発に協力しています。4月からはベータ版を広く使えそうです。これはオンライン授業・研修会の質を大きく向上させます。授業研究の質も向上させるはずです。

 これらの成果はこの1年間の大きな成果です。そして来年度にもつながるものになりました。その他にも来年度につながることがいくつか出てきました。原稿を書くことでこれらのことを明確に意識できました。「書く」ことは大事です。

※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「Find!アクティブラーナー社」はこちら→https://find-activelearning.com/
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